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発見

陰暦の八月、葉月です。台風の影響でしょうか、お盆が過ぎても暑い日が続いています。雨風が激しかった翌朝は、稲や高キビが倒れていないか田畑を見回ります。倒れていれば起こし、この程度でよかった、と安堵します。

田んぼを見回って発見したことがあります。お盆のころ、薄羽黄蜻蛉(ウスバキトンボ)が一斉に羽化していたのです。ヤゴはアキアカネより黒く大きく、イネの背丈が伸びた分、高い位置で羽化していました。一週間ほど、毎日が毎日50匹ほどがイネにつかまったり、田んぼの上を低空飛行したりしていました。

ちょうどお盆のころに、精霊(しょうりょう)様を乗せてどこからともなくやってきて、やがて精霊様を乗せて帰っていくといわれている精霊トンボは、このウスバキトンボのことです。ウスバキトンボの一部はこの地に留まり、一部は北海道にまで旅をするものもいるといいます。留まるものもいて、旅をするものもいる、鳥も虫も人も草木も、生きものはみな同じです。

どこからともなく飛んでくると思っていたら、足元の田んぼからたくさんの赤トンボが羽化し巣立っていたわけで、7月初めにアキアカネが、お盆のころにはウスバキトンボが、一斉に生まれでていたのです。だから田んぼは、いのちを生みだす大きな子宮のひとつ、といえます。もちろん除草剤を使っていないからで、苗箱消毒や除草剤を使っている田んぼは、ヤゴが育ちません。

この夏は、地域の子どもたちと五角箸作りをしたり、幼稚園保育園入園前の小さい子どもたちが遊びに来たりしました。自分のすぐ足元で赤トンボが生まれる環境を、いつまでも子どもたちに残してあげたい。あきつとは秋の虫という意味で、とんぼの古称ですが、秋の使者の赤トンボが、あきつ島の日本の空を赤く染める、そういう日本の秋の原風景を取り戻し、子どもたちに今一度見せてあげたいと思います。

トンボも人も、いのちという、目には見えないが透明でふわふわした何か大きなもの、で強く結びついているのですから。

10月13日(木)午後4時から十三夜月見の会です。
11月 3日(木)午後1時半からアシリ・レラさんのカムイユーカラを聴く会があります。

いずれもお問い合わせください。縄文のうずまき社 

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七夕

陰暦七月七日に一緒に七夕をしませんか、の誘いをこころよく受けてくれた盛岡の「ともくら」さんたちと、紫波町の里人の家で七夕の会をしました。

薄暗くなりかけた夕方の5時ごろ里人の家に到着。すでに七日の月は顔を出して、いい感じの空です。カレーを作りながら、短冊に願い事を書き、飾りつけをし、ひと区切りついたところで、外に出て夜空を仰ぎました。

昼と夜の交差点の、たそがれ時やかわたれ時に、魔界が出現し魔物が歩き回るように、夏と秋の交差点は、祖霊たちがあの世からこの世に帰ってくる通り道になります。それが満月を挟んでのお盆行事ですし、そのお盆へと通じていくものが七夕です。

七夕は、夏と秋の境目の、空がとりわけ美しい季節の、季節ものの行事なのです。雨後に美しい虹が出たり、大空に雲の大胆なデザイン画が描かれたり、大風が足早に通り抜けたりして、この時節の昼の空も魅力的ですが、生まれたての秋の夜空は、とりわけ美しく見事に、宇宙のありさまを目の前に差し出し示してくれます。これが梅雨空の七夕では、月も星も願い事も、形なしです。

ささの葉 さらさら  のきばに ゆれる  お星さま きらきら  きん ぎん 砂子
五しきの たんざく  わたしが かいた  お星さま きらきら 空から 見てる

舟の形をした七日の月を目に納めながら、みんなで「たなばたさま」の歌を歌いました。声は夜空に同調し、妙なる調べが空から降ってくるようです。宇宙本然の姿である天の川、そのほとりで星の楽団が奏でる音楽を心静かに聞きながら、ささやかな願い事をささやきます。それぞれの願い事は一通の便りとなって宇宙の奥深いふところに届けられるべく、大きな渦の中に呑み込まれてゆきます。

歌い終わって家の中に入り、カレーやサラダをおいしくいただきながら談笑し、その後ともくらさんのコミュニティづくりの活動を紹介してもらうと、もう帰る時刻です。楽しいひと時は、星空の下あっという間に通り過ぎてゆきます。七夕の夜にふさわしく、再会を期しお別れをしました。

連絡です

9月9日(金) アイヌ刺繍
 橋本政彦(トプまーぼー)さん、橋本夫侍子(エサシふっちゃん)さんを講師に迎えて、午後1時30分~4:00 アイヌ刺繍教室を行います。布や針は用意します。2500円
9月10日(土)北上市、谷地鬼剣舞の公演が午後3:00からあります。
10月13日(木)午後4時から十三夜月見の会です。

 いずれもお問い合わせください。縄文のうずまき社 

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