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春の雪

ズズズー、ザザー、ズン。大屋根から雪が落ちる音で目が覚めます。ブラインドを上げると、外は輝く雪景色の世界、雪が数センチ積もっています。やれやれまたかと思う人もいれば、名残の雪に親しみを持つ人もいる、人それぞれですが、私は後者です。朝日がまぶしい。このまぶしさがうれしい。

前日は午後から雨、夜半に雪に変わったのでしょう。春雪ですからべた雪で、朝日が当たると見る間に融けていきます。

ある勢いを持って雪が目の前で消えていく、力を得たお日様の妖力?を目にして、春の動き出しがもう誰にも止められないことを感じます。

午前中には福寿草は再び花開き、よく見ると枯葉の中からアズマイチゲの白いつぼみが背伸びしています。山の畑に通じる道端には、ヒメザゼンソウの艶やかな葉が出てきました。いつのまにかオオイヌフグリの青い小花もちらちら目立たないように咲いています。

空に響き渡るピュウピュウというアオゲラの声、氷がすっかり融けたからでしょうか、先日は近くの池にヤマセミもケラッケラッと大きな声であいさつに来ました。池の氷が融けたのを確かめに来たのかな。

春ですね。春はまだ独り立ちできませんが、そのうち冬のなごりの手を離し、春の色種をたくさんまき散らしてくれるでしょう。春が来た来た、春が来た。春という言葉を口に出すたびにうれしくなります。

縄文のうずまき社は、4月17日(日)<陰暦三月十一日>10時半から4年目のオープンです。
11時から津軽三味線の中村公義(なかむらきみよし)さん、日本舞踊の若柳力純(わかやぎりきすみ)さん、アイヌの唄・まったり~ず ルーアプカシ UPOPOのみなさん(投げ銭ライブ)、それに大正琴の琴修会(きんしゅうかい)のみなさんを迎えて、芸能を開催します。入場無料です。どうぞいらしてください。


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始動

この世にゼロの世界があるとしたら、それは大寒のころでしょうか。大寒のころは、空気も土も水も張りつめて動きません。世界は白い魔法をかけられ、深い眠りについています。踏もうが叩こうがびくりともしません。

それが立春になり啓蟄のころになると、世界が目に見えて動き出します。世界は背中を押されて、ゼロから新たなスタートを切ります。ゼロからの出発、自然は毎年毎年それを繰り返すのです。この循環は、人に安らぎとうれしさと親しみとある種の決意を与えます。

ゼロの世界を始動させるエネルギーは何なのでしょうか? ある時、ふと気がつきました。雪解けの「水」ではないか、と。野山の木も草も虫も鳥も、空と大地の水の微妙な動き出しを、開放されたセンサーをもって察知します。

晴れて10度を超えた日、山田の方からカラコロと乾いた鳴き声が聞こえてきました。シュレーゲルアオガエルの初鳴きです。エナガが仲間を連れて、桂の木に遊びに来ました。日当たりのいいマッカ(土手などの斜面)には、フキノトウが遠慮がちに花開き、竹藪の片隅には福寿草が透き通った黄花をそっと咲かせています。

悲しいかな、もうサクサクシュッシュッという、雪の締まった小気味よい踏み音はありません。べた雪を広がり踏むと、厳しかった冬が名残惜しい気がしてくるから不思議です。あんなに春を待ち望んでいたのに、人の心というのは何が何だか分からなくなります。

さあ、私も雪どけの水をたくさん飲んで、そろそろ蟄居をほどき、動き出すことにしましょう。

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