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小正月お楽しみ会

風はいまだ頬を冷たくし、土はいまだ堅く凍て、川はいまだおとなしく流れ下り、野山はいまだ緑を飾らず、空はいまだ青を映さず。
けれども、白い雪に雨が交じり始めた。とどこおり動かぬように見えていた冬、それでも時はめぐり、雨水の候になった。

まだら模様に庭の雪が融け、福寿草が桂の根元に一芽を差し出し、野ネズミが小穴の土をひょいと盛り上げ、道端のスミレがぽつりぽつり葉を開きつつ、北国の春の始まりを告げている。
春はもう、舞台の袖に控え、みどりの世界の幕が開くのを待っている。雪の眠りからほどかれて、生きものたちの交差する世界が、再び動き出そうとしている。

そんな春のはじまりの日、地域で小正月のお楽しみ会を開いた。
お母さんたちは料理に精をだし、野菜に高野豆腐たっぷりのお雑煮、煮豆やサラダやおしんこに果物、手作り餃子にお焼き、それにお結びを、朝に集まっては手作りし、用意してくれた。
囲炉裏の間に集い、おいしい料理を食べながら談笑し、おなかをいっぱいに満たした。そのあと、景品付きの輪投げやどっぴきのゲームに興じた。

さあ、そろそろ今年の農事が始まる。農事が始まればみな忙しくなる。その前に、暖かい春を先取りしたような、ほっこりのひと時を過ごすことができた。これが小さな共同体の、田舎のいいところなのだ。

古代、陰暦一月の満月をもって一年の始まりとした。小正月のお祝いは、その流れを汲む。

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祝 新年

旧正月になりました。新年明けましておめでとうございます。

北国ですからまだまだ寒いのですが、日脚がだいぶ伸び、太陽の光に力が差し入り、春が見え隠れしてきました。

大地はまだ凍てついていますが、新春という言葉に何となく空が明るみ、空気が動き出したような気がするから不思議です。

冬ごもりを解く時が来ました。目張りのテープをはがし、氷の結晶が貼りついた、土間玄関の硝子戸、を開けて外に出ます。
雪の降り積もった白い庭に立ち、深呼吸を何度かして、張りつめてはいるが緩みをもつ、できたての春の気をたっぷりと体に取り入れます。
春の気の良導体となるべく、手足を動かし、体を伸ばしたりねじったり跳ねたりします。
水の気も動き始めたのでしょう、雪に映る私の動画が水色を帯びてきて、ちょいとうれしくなるのです。

これから春がやって来るぞ。もう春になるぞ。

声に出して誰かに叫びたくなります。声は雪に吸われてくぐもり消えてゆきます。声は届かぬとも、春はその動きをとどめることなく、少しずつ、やがて一気呵成に、白から緑へ世界を導いてくれることでしょう。

阿弥陀堂に集まり、水道のこと、中山間地のこと、屯所のこと、公民館のこと、総会のことなど、話し合いがもたれました。集落も春の気とともに動き出しました。

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